今回ご紹介する本はゼロ秒思考。
最近の本ではないのですが、本屋さんにいくと今でも目立つ箇所に平積みされているのを見かけることがあります。
ビジネス書のコーナーによく立ち寄る方なら一度は目にしたことがないでしょうか。
前から気にはなっていたのですが、ネットで紹介されているのをみて読んでみました。
「考えること」とは一体どういうことなのか?について具体的な方法が書かれている本です。
ご紹介する本
- ゼロ秒思考
- 著者:赤羽雄二
- 初版発行 2013年12月
ゼロ秒思考はどんな人に向いてる?
ゼロ秒思考は、
仕事面で、
- 考えているんだけど、考えられていない
- 資料作りや文章がうまくまとめられない
- 時間をかけて考える割にはアウトプットの質がいまいち
生活面で、
- 気になることでもやもやすると他のことに手がつかない
- 人間関係でなやむことが多い
- 感情の整理をつけるのが苦手
といった日々の生活や仕事の中での悩み事ってありますよね。
毎回うまく解決できればよいですが見つけられない、ずっと悩んでしまう、考え込んでしまうことも多いと思います。ゼロ秒思考で考えてみることで悩みは解消されるかもしれません。
ゼロ秒思考ってなに?
ゼロ秒思考はどんな本かというと、
A4用紙1枚に対し一つの事柄で、悩んでいることや解決したいことについて、自分の考えたことや感じたことをメモ書きをすることで、あたまの中の思考を整理し、まとめていく手法について書かれている本です。
ゼロ秒思考とは、自分の思考の質とスピードを上げていき、瞬時に課題を整理し解決策を見つけ出し、そして意思決定をできるようになる思考のことで、その手法として、A4用紙へのメモ書きが紹介されています。
人はものごとを深く考えているようで、じつは深く考えられていないことがあり、それはなぜかというと
- 「考えること」についてのやり方自体を知らないから
- 学校でも考える訓練、どうやったら効果的に考えをまとめられるのかを教わる機会が少ないから
だとこの本には書かれています。
悩んでることならなんでも良い
考えたいことや悩み事でメモ書きする内容はささいなことでもよくて、
「人と仕事上で口論となった、さてどうするか?」
「あの子と仲良くなりたい…」
「レジで割り込みされてくそムカついた、つぎに同じことがあったらどうするか?」
みたいな日常でよくありそうなできごとから、
「上司が自分に対してだけ厳しい!」
「同僚のあいつはなぜあんなに仕事ができるんだ?」
「今度のプレゼンの資料をどう作ればよいのか分からん!!」
みたいな仕事上の悩みなど、悩んでることなら何でもよいと言っています。
深く考え、考えをまとめることができるようになれば、心のコントロールもしやすくなり、結果、明るく前向きに生きられるようになるとも書かれています。
ブログを書くのに役立つ
ブログを書く時に役立つなと感じました。
たとえば、ブログを書き始めの初心者のころだと、書きたいことはあるんだけど、考えがまとまらないうちにパソコンに打ち込み始めて、
ブログを書いててよくある悩みが、
- 書いてる途中でなにを書こうとしていたのか分からなくなる
- 書き上げたものを読み直すとなにが言いたいのかよく分からない
ということがあります。
でも、最初からパソコンに向かわずに、紙とペンで自分の書きたいことを深掘りして、まとめてから書き出すのにゼロ秒思考の手法はよいなと思いました。
マインドマップとの違い
ゼロ秒思考でやっていることはマインドマップに近いように感じました。最初のメモ書きに箇条書きで書き出した項目一つ一つに対して、さらに考えのメモを書き出していくと、自分の考えを深堀りでき、考えもまとまっていきやすいです。
マインドマップとの大きな違いは、
という点です。
マインドマップは地図という名のとおり、どのような階層構造になっているのかが一目でわかりやすくなっています。しかし一つ一つの項目を細かく書き出そうとするのには向いていません。(紙ベースの場合です。)
一方で、ゼロ秒思考だと、1つの項目に対して1枚の紙に大きく書くので、分かりやすくていいですね。ただ、用紙が複数枚に分かれてしまうというデメリットがありますが、本にはゼロ秒思考での階層化を分かりやすくする工夫についても書かれています。
ゼロ秒思考のルール
ゼロ秒思考のやり方にはいくつかルールがあります。
というのがあります。
1分だと時間が短いので余計なことを考えずに、瞬間的に思ったことを書くことになります。瞬間的に思ったことを書くと自分の中の本音が出てきやすいので、日常のちょっとした悩みごとでも自分の素直な感情と向き合えます。
紙に書き出すと気持ちがすっきり
『人は忘れる生き物』という言葉もありますが、良くも悪くもその時に感じたことや、考えたことはすぐ忘れてしまいます。最近は、なにかあったときや何か思いついた時はなるべく紙に書き出すようにしています。
ゼロ秒思考の注意点としては、本にも書かれていますが、メモは〇〇さんといった人の名前や、〇〇のプロジェクトについてといった出来事について具体的に書くことになるので、人に見られないように要注意ですね。(とくにネガティブな内容のメモは。笑)
ということで、もしこの本が気になった方はぜひ読んでみてください。